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雨の日でも発電できる、雨粒の動きによる摩擦をエネルギーに変える太陽電池

雨が降っているときは雨粒から、晴れているときは太陽からエネルギーを生み出す太陽電池。既存の太陽電池に摩擦によって発電する装置を取り付け、雨の雫の動きで発電することで、雨の日の発電を可能にする。この仕組みに2つの重合体(ポリマー)を組み合わせることで、よりハイブリッドなエネルギーシステムを実現した。陽が出ない曇りの日や、雨の日に発電量が制限されるという太陽光発電の課題を解消するアイデアとなっている。

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砂漠地帯での野菜生産を可能にしたドバイの垂直農場「Badia Farms」

ドバイに2017年オープンした商業垂直農場。農業に適さない砂漠気候のドバイにおいて、食の輸入依存を減らし持続可能性を向上させる目的で始まった。最新の水栽培技術と垂直農場技術により、日光や土、化学薬品や殺虫剤を使わずに、栄養価の高いレタス、マイクログリーン、ベビーリーフ等を栽培している。従来の農場が必要とする水量の10%のみを使用し、使用後の水はリサイクルしている。自国で野菜を作ることにより、他国からの輸入で生じるカーボンフットプリントを大きく削減できる。

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海水も飲み水へと浄化する、再生可能な大豆油の浄水フィルター「Graphair」

オーストラリアの研究チームが開発した、大豆油生まれの浄水フィルター。水がどんなに汚染されていても、熱、グラフェン、膜フィルター、小さな水のポンプのみで飲料水を確保できる。現在使われている水浄化工程とは異なり、簡単に安く速く製造できる。また、再生可能な大豆油から出来ているため環境に優しく、入手しやすい点も利点となっている。世界中の人が清潔で安全な水を飲めるようにするための重要な技術である。

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イギリス生協Co-opが開発した、100%生分解可能なティーバッグ

イギリス生協Co-opが100%生分解可能なティーバッグの製造を発表した。市販されているティーバッグの多くは、ティーバッグの形状を保つ目的でポリプロピレンを使用している。この新しいティーバッグではプラスチックを使わずに、熱でティーバッグを封印する。イギリス生協 Co-opは、年間3.6億個のティーバッグに相当する460万箱の紅茶を販売しており、これを100%生分解可能なものにすることで、家庭ゴミや生ごみとして廃棄される毎年9トンのプラスチックが削減できる。

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ゴミの炭素繊維を混ぜ、透水性と強度を両立させたコンクリート舗装道路

廃棄された炭素繊維(カーボンファイバー)をリサイクルして透水性コンクリートに加え、強度を高める舗装方法。透水性コンクリートは、雨水を道路下の地面に浸透させることができ都市圏における洪水の制御に有効である反面、強度面で課題がある。そこで、超軽量で強度に優れるが、生産量の30%が廃棄処分されてきた炭素繊維を、透水性コンクリートに混ぜることで、通常のコンクリートと同等の強度を実現した。ボーイングの製造工場から出た炭素繊維のゴミを再利用している。

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太陽光を貯めて夜でも稼働する太陽炉「CONTISOL」

夜も稼働できる太陽炉。太陽炉は太陽光を集めて水素などのソーラー燃料を作り出す装置で、化学燃料を必要とせず、二酸化炭素も排出しない。しかし、夜や曇りの日にはほとんど作動せず、気温低下によりエネルギー生産量が低下したり、停止中に炉が冷却され作り出された熱が無駄になるという欠点があった。CONTISOLでは、太陽光エネルギーを凝縮させて貯め、一日中稼働し続けることで、これらの問題を解決した。

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UCバークレーが開発、電子機器の排熱をエネルギーに変える薄い膜

UCバークレーの研究チームが、電子機器から出る熱をエネルギーに変える薄い膜を開発した。温度の変化によって生じた電圧差を、エネルギーに変換する「焦電エネルギー変換」のプロセスを使用。電子機器から出る大量の熱をエネルギーに変換する技術が確立されれば、電気機器の消費電力抑制や地球温暖化の抑制も期待できる。研究チームは今後、無駄な熱の流れと温度の最適化を行っていく。

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レール上を走る電気自動車にエネルギーを供給するスウェーデンの電化道路

スウェーデンで2018年に誕生した、走行中の電気自動車を充電する電化道路。全長は約2kmで、道路に敷設されたレールの上を電気自動車が走行すると、レールからエネルギーが供給される。既存の公道を電化することで、開発コストは抑えられている。電気自動車の航続距離、充電時間などの課題や、充電スタンド不足の課題を解決し、電気自動車の普及へとつなげられるアイデアとして世界で注目を集める。

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プラスチックゴミと砂のみで作られたガーナの道路舗装

アフリカ・ガーナの、プラスチックゴミを道路舗装ブロックや建材に活用する取り組み。PVCパイプ(ポリ塩化ビニルパイプ)以外のすべてのプラスチックゴミを川砂と混ぜ、強度の高い舗装ブロックを生産する。舗装ブロックの使用材料は70%がプラスチック、30%が砂で、セメントは一切使用せず、強度は通常の舗装ブロックの8倍にもなる。同社の目標は、ガーナで出るプラスチックゴミの70%を価値のあるものにリサイクルすること。

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水に触れると2秒で膨らむ、世界で1番小さな救命浮き輪「OneUp」

水難事故を減らすために開発された、持ち運びやすく緊急時にすぐに使える救命浮き輪。重量は360gと軽く、膨らむ前の大きさは17cmで、リングでカバンやベルト、ズボンに装着できる。緊急時には、水に触れることで内蔵されている塩袋が溶け、二酸化炭素の膨張センサーが作動する仕組みで2秒で膨らみ、体重150kgまでの人が使用できる。国家の多額な救命コストを削減できる可能性も注目されている。

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