熊本県阿蘇郡にある黒川温泉は、30軒の宿が集まった小さな温泉郷だ。黒川温泉の特徴は、30軒の宿と里山の風景含め、すべてを「一つの旅館」と考えている点だ。旅館同士で競い合いながら質を高める一方で、知恵を出しあい温泉街全体でお客様をもてなす取り組みが行われている。2020年9月から旅館で出た生ごみを利用した堆肥づくりを実施しており、地元の農家がその堆肥を活用し、収穫した野菜を旅館でお客様に提供するという地域資源の循環も目指している。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。