大量に発生する「がれき」が廃棄物となっている課題を解決するため、東京大学の生産技術研究所ががれきと廃木材のより持続可能なリサイクルを促す新たなコンクリートを開発した。同研究チームは、コンクリートのがれきと廃木材を粉砕して混合し、加熱圧縮成形することで土木や建築材料としてリサイクルすることに成功。このリサイクルコンクリートは、従来のコンクリートよりも数倍高い曲げ強度を持つ。リサイクル過程で必要な材料は、がれきと廃木材と水だけ。多くのCO2を発生させる新たなセメントは必要なく、温室効果ガスの排出抑制効果が期待される。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。