毎年約3500万トン発生するコンクリートのゴミ「がれき」、そして、年間約800万トン発生している廃木材。東京大学の生産技術研究所は、これまで有効活用されることがなかったこれら2つの素材を粉砕して混合し、加熱圧縮成形することで、土木や建築材料としてリサイクルすることに成功。このリサイクルコンクリートは、従来のコンクリートよりも数倍高い曲げ強度を持つ。リサイクル過程で必要な材料は、がれきと廃木材と水だけなので、温室効果ガスの排出抑制効果が期待されている。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。