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保全すべき海洋生物を避けて漁場を探せるソフトウェア「EcoCast」

捕獲目的以外の魚や、ウミガメ等の保全すべき海洋生物の捕獲を減らすため、スタンフォード大学研究チームが「EcoCast」というソフトウェアを開発した。漁業管理者が指定する漁師が避けるべきエリアには、生物の動性が反映されておらず、保全すべき魚が保護区域から出て漁業網にかかってしまうことがあった。そこで、衛星データや地図、漁師の観察記録を組み合わせて、1日ごとに最適な漁場を表示するEcoCastが開発されたのだ。EcoCastは、これまでのシステムに比べて、10倍も効率良く種を保全できるという。

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CO2と大気の汚れを吸収する、ペットボトルからつくる超軽量ゲル

シンガポール国立大学が、廃棄されたペットボトルをCO2や汚染物質を吸収するエアロゲルに変える技術を開発した。このゲルは超軽量で耐熱性があり、さまざまな用途に利用できる。このゲルは、表面処理の方法が使用用途を決めるのが特徴だ。メチル基と反応させると大量の油を、アミン基でコーティングすると空気中のCO2を素早く吸収するようになる。油除去や消防服の裏地、火災時に使うCO2吸収マスクなど幅広く利用することができる。

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リラックス映像と音声で患者の麻酔と鎮痛剤の使用を抑えるメガネ「HappyMed」

オーストリアのHappyMed社は、病院や歯科医院での治療を心地よく快適にする音響映像メガネを開発。このメガネには、リラックスする映像と音声を流し、治療中の患者の視聴覚を分離させることで、ストレスと不安を大きく減らす効果がある。患者をリラックスさせ、麻酔薬や鎮静剤の使用を減らし、術後の体調を整えること、そして全体の医療費を抑えることが目標だ。自然、コメディー、子供向け等、様々な番組が用意されており、番組上映中でも医師は患者に話しかけることができる。

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松ぼっくりをモデルにした、湿度によって自動開閉する日よけシステム

チューリッヒ工科大学の学生が、松ぼっくりをモデルにしたエコなサンシェード(日よけ装置)を開発した。湿度に反応して開閉する松ぼっくりのかさをヒントに、湿度の変化で板の角度が変わるシェードをデザイン。湿度が高い朝と夜は、板はまっすぐで垂直になり、太陽が高くなって空気が乾燥する日中は、板が湾曲して影をつくる。センサーもモーターも電気も使わないため、エネルギーと設置費、維持費を低く抑えることが可能。

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廃棄ビールからできた、窓ガラスに貼るだけで室温を快適に保てる断熱シート

米コロラド大学ボルダー校の研究チームが、廃棄されるビールを利用し、室温を快適に保つ透明なシートを開発した。このシートは、ほとんどガスでできたエアロゲルの薄膜で、空気を閉じ込める数十億の小さい穴を持った素材を交差して作られた。エアロゲルはガラスより100倍軽くて遮熱性に優れており、窓ガラスにこのシートを貼ることで、窓ガラスの断熱性を高めてくれる。これにより、部屋を夏は涼しく、冬は暖かく保つことができる。

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側溝に溜まった雨水を植栽に循環させる歩道「CLIMATE TILE」

都市洪水の原因の1つは、アスファルト等で舗装された道路の下に雨水が浸透せず、大量の水が一気に道路わきの側溝に流れた結果排水しきれなくなることである。この対策として登場したのが歩道用舗装「CLIMATE TILE」だ。舗装ブロック表面に開いた穴から雨水が下に浸透してブロックに付属する側溝に流される。雨水の一部は側溝から植栽に直接流れる設計だ。水を集め、流れるべき場所に自然循環させる単純なプロセスの効果は大きく、既存の排水システムに比べて30%多く雨水を処理できるという。

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荷物の包装はもういらない。1,000回使えるスマート郵送ボックス

“THE BOX”は、何度でも使える電子郵送ボックス。5㎏までの荷物を入れることができ、品物を中に入れてボタンを押せば、安全に密閉される。住所も電子表示されるため、宛名ステッカーも必要ない。1回の充電で1,000回まで使用可能。発送中は、カメラが箱の中の商品を監視しており、荷物の現在位置や温度、湿度、衝撃、密閉状況などがリアルタイムでインターネット上のサイトに映し出される。ユーザーと運送会社はTHE BOXを半永久的に利用可能だ。

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廃棄予定のクリスマスツリーでつくられたビール「Tree to Table」

欧州だけで毎年5,000万本のモミの木が伐採され、クリスマスツリーとして販売されるが、シーズンが終わるとその多くが廃棄される。この現状を受け、オランダのブルワリーLowlanderが、廃棄予定のクリスマスツリーを集めてビールを醸造するクラウドファンディングプロジェクト「Tree to Table」を行った。バーやレストランで飾っていたクリスマスツリーを集め、葉を使って、ビールに微妙な味わいを加えるという。葉以外の部分も新しいボトルなどに再利用し、極力ゴミを出さないよう取り組む。

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世界一環境に優しいサッカークラブ「フォレストグリーン・ローヴァーズFC」

英のサッカークラブ、フォレストグリーン・ローヴァーズFCが、気候変動への取り組みに成功している団体を讃える「2018 UN Climate Action Award」を受賞した。彼らは、グリーンエネルギーによる100%の電力供給、雨水のリサイクル、太陽光発電式ロボット芝刈り機の導入、完全菜食主義の食事療法の採用などの施策を実施してきた。認定にあたっては特に、炭素排出量を2017年以降3%減少させたことや2017年にシーズン中のゴミの排出量を14.7%削減させたことなどが評価された。

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成分の6割が水。「コスト半分、航続距離2倍、排ガスゼロ」を実現する自動車燃料

燃料電池車向けに開発された燃料“Electriq~Fuel”。その成分は60%が水であり、排気ガスを出さない。さらに、従来の燃料電池に比べ航続距離が長く、普及にあたってのコストを半分に抑えることができるという。車載システム内の燃料から発電に必要な水素を抽出し、車のエネルギー源となる電気を生み出すため、水素ステーションなどの特別なインフラ設備が要らないのが特徴。車と燃料以外への投資が不要で、コストを大幅に削減できるため、従来の燃料電池よりも普及しやすいといえるだろう。

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