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プラスチックゴミでできた自転車道「Plastic Road」

オランダに誕生した全長30mの自転車道「PlasticRoad」は、21万8千個のプラスチックカップと50万個のペットボトルのフタからできている。目的は、プラスチックゴミを道路建設に利用し、大量の廃プラスチックを削減することだ。PlasticRoadは、建設現場で構造パーツを組合わせていくため、道路の建設工期を短縮でき、CO2排出量を削減可能。また、軽量であるため地盤への負荷が少ない。さらに、道路下の空洞部を排水溝として利用できるため、洪水の防止にも貢献する。

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マラソンランナーの水補給に。海藻由来の食べられるビニールボール「Ooho!」

マラソン大会では、水分補給のためカップが大量に廃棄される。この問題を解決すべく、ロンドンのハーフマラソンでは、海藻でできた生分解可能なボール「Ooho!」が使用された。Ooho!は、生分解可能で食べられる袋に“ろ過水”を入れた、世界初の製品。この膜は海草製で、4週間から6週間で生分解される。大会中、選手たちは給水箇所でペットボトルの代わりにOoho!を受け取り、袋の角を噛んで吸うことで、水分を補給した。水を飲んだ後は、Ooho!自体も食べられる。生分解されるため道に捨てても問題ない。

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走行車線上部の架線からEVトラックに電気を供給する電化道路

ドイツ・フランクフルト近郊の高速道路でテスト運用されている、EVトラックが充電しながら走行できる電化道路。大型車の走行車線の上部に設置された架線から、EVトラックに電気(再生可能エネルギー)を供給する。パリ協定に基づく、気候変動や大気汚染問題への取り組みの一つとなっている。走行中の車に電気を供給することで、EVトラックの不便さを補い、EVトラックを一層普及させることが狙いだ。

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海洋プラスチックを燃料に変える海洋清掃コンテナプロジェクト「PlastBug」

海洋プラスチックゴミを燃料などに変える、フィンランド技術研究センターのプロジェクト。プラスチックゴミが溜まる場所にコンテナを設置し、コンテナ内で微生物にプラスチックゴミを分解させ、燃料や化学物質などの貴重な物質に変えることを計画している。コンテナは浜辺や船上に設置でき、太陽光や風力などの自然エネルギーで運営される。研究者らは、異なる種類のプラスチック(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート)を分解できる微生物を発見している。

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買い物リストに合った店内での道順を示すアプリ「コネクテッド・ショッピング」

IoT技術とAIアルゴリズムを活用した、スーパーでの買い物を便利にするサービス。家でアプリ上で買い物リストを作成し、お店でスマートフォンを買い物カートにつなぐと、カートが買い物リストに従って店内での道順を案内してくれる。支払いはアプリ上の操作で完了し、レジでの精算は不要。オンライン販売の急成長により小売業界が厳しくなる中、テクノロジーによってショッピング体験を変えることを目指している。

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木の繊維とカニの甲羅から作られた、堆肥化できる食品ラップ

海洋汚染問題が深刻化し、プラスチック使用を制限する動きが強まる中、米ジョージア工科大学研究チームが、木の繊維とカニの甲羅を使った食品ラップを開発した。不要になったらそのまま堆肥化できるというだけでなく、従来のプラスチック製ラップと比較して「酸素透過性」を67%まで削減したことで、食品をより長く新鮮に保つことができる。商品化に向けて、大量生産ができる方法は開発中である。

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CO2と大気の汚れを吸収する、ペットボトルからつくる超軽量ゲル

シンガポール国立大学が、廃棄されたペットボトルをCO2や汚染物質を吸収するエアロゲルに変える技術を開発した。このゲルは超軽量で耐熱性があり、さまざまな用途に利用できる。このゲルは、表面処理の方法が使用用途を決めるのが特徴だ。メチル基と反応させると大量の油を、アミン基でコーティングすると空気中のCO2を素早く吸収するようになる。油除去や消防服の裏地、火災時に使うCO2吸収マスクなど幅広く利用することができる。

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リラックス映像と音声で患者の麻酔と鎮痛剤の使用を抑えるメガネ「HappyMed」

オーストリアのHappyMed社は、病院や歯科医院での治療を心地よく快適にする音響映像メガネを開発。このメガネには、リラックスする映像と音声を流し、治療中の患者の視聴覚を分離させることで、ストレスと不安を大きく減らす効果がある。患者をリラックスさせ、麻酔薬や鎮静剤の使用を減らし、術後の体調を整えること、そして全体の医療費を抑えることが目標だ。自然、コメディー、子供向け等、様々な番組が用意されており、番組上映中でも医師は患者に話しかけることができる。

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松ぼっくりをモデルにした、湿度によって自動開閉する日よけシステム

チューリッヒ工科大学の学生が、松ぼっくりをモデルにしたエコなサンシェード(日よけ装置)を開発した。湿度に反応して開閉する松ぼっくりのかさをヒントに、湿度の変化で板の角度が変わるシェードをデザイン。湿度が高い朝と夜は、板はまっすぐで垂直になり、太陽が高くなって空気が乾燥する日中は、板が湾曲して影をつくる。センサーもモーターも電気も使わないため、エネルギーと設置費、維持費を低く抑えることが可能。

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廃棄ビールからできた、窓ガラスに貼るだけで室温を快適に保てる断熱シート

米コロラド大学ボルダー校の研究チームが、廃棄されるビールを利用し、室温を快適に保つ透明なシートを開発した。このシートは、ほとんどガスでできたエアロゲルの薄膜で、空気を閉じ込める数十億の小さい穴を持った素材を交差して作られた。エアロゲルはガラスより100倍軽くて遮熱性に優れており、窓ガラスにこのシートを貼ることで、窓ガラスの断熱性を高めてくれる。これにより、部屋を夏は涼しく、冬は暖かく保つことができる。

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