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木のゴミをコンクリートに混ぜて建物を強くする技術

シンガポール国立大学が開発した、木のゴミをコンクリートに混ぜる技術には、利点が2つある。1点目は、大量に廃棄されてきた木のゴミをバイオ炭として再利用することで、廃棄物を削減できること。アパート1戸を作ると、6トンもの木のゴミをリサイクルできる。2点目は、バイオ炭をセメントに混ぜることで、建物の強度を20%、水密性を50%も向上させることができること。これにより、施工期間の短縮とコスト削減が可能になる。

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UCバークレーが開発、電子機器の排熱をエネルギーに変える薄い膜

UCバークレーの研究チームが、電子機器から出る熱をエネルギーに変える薄い膜を開発した。温度の変化によって生じた電圧差を、エネルギーに変換する「焦電エネルギー変換」のプロセスを使用。電子機器から出る大量の熱をエネルギーに変換する技術が確立されれば、電気機器の消費電力抑制や地球温暖化の抑制も期待できる。研究チームは今後、無駄な熱の流れと温度の最適化を行っていく。

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レール上を走る電気自動車にエネルギーを供給するスウェーデンの電化道路

スウェーデンで2018年に誕生した、走行中の電気自動車を充電する電化道路。全長は約2kmで、道路に敷設されたレールの上を電気自動車が走行すると、レールからエネルギーが供給される。既存の公道を電化することで、開発コストは抑えられている。電気自動車の航続距離、充電時間などの課題や、充電スタンド不足の課題を解決し、電気自動車の普及へとつなげられるアイデアとして世界で注目を集める。

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プラスチックゴミと砂のみで作られたガーナの道路舗装

アフリカ・ガーナの、プラスチックゴミを道路舗装ブロックや建材に活用する取り組み。PVCパイプ(ポリ塩化ビニルパイプ)以外のすべてのプラスチックゴミを川砂と混ぜ、強度の高い舗装ブロックを生産する。舗装ブロックの使用材料は70%がプラスチック、30%が砂で、セメントは一切使用せず、強度は通常の舗装ブロックの8倍にもなる。同社の目標は、ガーナで出るプラスチックゴミの70%を価値のあるものにリサイクルすること。

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水に触れると2秒で膨らむ、世界で1番小さな救命浮き輪「OneUp」

水難事故を減らすために開発された、持ち運びやすく緊急時にすぐに使える救命浮き輪。重量は360gと軽く、膨らむ前の大きさは17cmで、リングでカバンやベルト、ズボンに装着できる。緊急時には、水に触れることで内蔵されている塩袋が溶け、二酸化炭素の膨張センサーが作動する仕組みで2秒で膨らみ、体重150kgまでの人が使用できる。国家の多額な救命コストを削減できる可能性も注目されている。

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アムステルダムの運河でプラスチックを釣るボートツアー「Plastic Whale」

アムステルダムの運河に沈むプラスチックゴミを網ですくって集めるボートツアーには、特徴が3つある。1つ目は、プラスチックゴミを集める作業を、観光ツアーというアミューズメントに変えたこと。2つ目は、ボート自体がプラスチックゴミから作られていること。3つ目は、集めたプラスチックでボートやオフィス家具を製造していること。プラスチックゴミを価値あるものに変えるアイデアとして、世界の注目を集める。

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ユーザーに自動でついていく、AI活用のスーツケース「Ovis」

AI技術により、「片手で重いスーツケースを引きながら移動する」という旅行・出張時の面倒を解消するアイデア。カメラでうつした映像から環境の3次元情報とカメラの位置を同時に推定する技術を用い、自動運転技術に基づいて、スーツケースが自動でユーザーを追尾する。ユーザーから2m以上離れたときや何らかのエラーが生じたときは、ユーザーが装着するスマートバンドが振動するほか、スマートフォンアプリとも連動している。

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車2台分が排出する汚染物質を吸収するTシャツ「RepAir」

着るだけで周りの空気をきれいにするTシャツ。Tシャツの胸ポケットに入れる専用インサートが、揮発性有機化合物、二酸化硫黄、窒素酸化物などの汚染物質やバクテリアを吸収して中和する。インサートは3層構造で、外側の2層が空気をろ過し、真ん中の層が汚染物質や悪臭を吸着する。生産過程においても、フェアな労働条件、国内生産による製品の輸送での温室効果ガスの削減等、社会と自然への負担を最小にすることを重視している。

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空気中のCO2を除去し、カーボンニュートラルな燃料に変える大規模プラント

空気中のCO2を除去し、カーボンニュートラルな燃料に変換する工場。1年間で100万トンのCO2を除去できる。低コストでのCO2直接除去が実現できると推定され、商業化を目指した取り組みとなっている。集めたCO2は最終的に合成燃料となり、電化が難しい飛行機や客船などの乗り物でカーボンニュートラルな燃料として使用される。気候変動が深刻化する中で課題となっている、これまで人類が排出してきたCO2の除去を推進する研究開発として期待される。

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除湿で室温を下げ、電気を生み出すハイドロゲル「Novel water-absorbing gel」

シンガポール国立大学の研究チームが開発した、湿気を除去して室温を下げ、電気を生み出すハイドロゲル。周りの空気の水分をゲル本体の重量の2.5倍以上吸収し、7分という短時間で湿度を80%から60%まで下げることができる。安価で簡単に少しの材料で生産でき、屋内および屋外の相対湿度を減らすのに適用できる。電気を必要とせず、エアコンとともに使用する場合も電力使用量を大きく削減できる。単3電池と同等の約1.8ボルトの電気も発生させ、緊急電源としても使用できる。

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