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トリックアートで交通事故を防ぐ。立体に見える横断歩道

信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしても、自動車が速度を落とさずに突っ切ってしまうことがある。アイスランドの小さな町には、細い道の横断歩道の前では自動車が自然と速度を落とすようにと、トリックアートを使ったユニークな仕掛けがある。横断歩道に白い塗料だけでなく薄いグレーと濃いグレーを絶妙な場所に塗ると、正面から走ってくる車から見ると白い立体の棒が宙に浮いているように見えるので、ドライバーが自然と速度を緩め、自動車事故の減少につながる。

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災害直後から組み立ててすぐに使える「ほぼ紙トイレ」

トイレは災害直後から必要なのにも関わらず、被災地では公共トイレは封鎖され、仮設トイレもすぐには来ないため、多くの人々がトイレに悩む。この問題を解決するべく株式会社カワハラ技研は、実際に現場にいた被災者や支援者の意見をもとに「ほぼ紙トイレ」を考案。便槽以外は紙でできているため女性や子供でも容易に組み立てられ、衛生的で事後処理も簡単な備蓄型仮設トイレだ。屋外に置いても設置後1か月間は耐えられ、サイズも単体で200人使用できる大容量である。

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ゴッホの絵をモチーフにした、電力なしで光る自転車道「Van Gogh Path」

ゴッホの晩年の作品であるThe Starry Night(星月夜)をテーマに、オランダのアーティストかつイノベーターでもあるDaan Roosegaardeは、ゴッホのゆかりの地であるヌエネンに過去と未来を融合させたサステナブルな自転車道「Van Gogh Path」を作った。この道路は、星を連想させる数千もの煌く石からなる。この石は日中の太陽光で充電し、夜になると発光する蛍光塗料を塗られた特別な石であるため、道を光らせるのに余計な電力を使う必要がない。

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流したトイレットペーパーと再会できるオランダの自転車道

国全体で35,000キロもの自転車道がある自転車大国オランダには、世界初となるリサイクルトイレットペーパーで舗装された自転車道がある。雨の多いオランダでは、水はけの良い道路が必要であり、それを作るための材料を固定するのに廃水に含まれるセルロースが役に立つ。「汚物」というイメージのある廃棄物から、美しい道路が作られている事実は、多くの人を驚かす。一方、様々な廃棄物から出るセルロースは供給過多であるため、エネルギー源など他の用途も模索されている。

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洗濯もアイロンもいらないエコなウール製シャツ

ワイシャツはシワが付きやすくアイロンもかけにくいため、洗濯やアイロンを手間に感じ、クリーニングに出している人も多い。アメリカの会社Wool & Princeは、洗濯もアイロンもいらずに着続けられるウール製のシャツを開発した。ウールは弾力性があるためシャツにシワが付きにくく、汗を素早く吸収して大気に放つので臭いも残りにくい。綿と比べて約6倍の強度があるため、シャツも長持ちする。

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迷子も怖くない。子どもにつける連絡先のIDタトゥー「SafetyTat」

アメリカでは毎日2000人以上もの子どもが迷子になっており、小さな子どもと外出するとき、親は子どもが迷子にならないか心配だ。3人の子どもを持つ母親のアイデアから、アメリカのSafetyTat LLCは、いざという時の連絡先を子どもの体に直接記すSafetyTatという商品を考案。一時的なタトゥーで、シールのようにはがせたりアルコール液で落とせたりできる。仮に迷子になってもちゃんと親の元に戻ってくるという安心感があれば、外出の緊張感も軽減する。

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1か月間洗わなくても大丈夫?銀が入ったサステナブルな下着「Silver Tech」

繊維産業の二酸化炭素排出量は、2015年に全体の2%だったが、2050年には26%まで増加すると予測されている。デンマークのアパレル会社であるOrganic Basicsは、100%リサイクルの素材を用いた長持ちのする下着SilverTechを売り出している。銀のコーティングによって99.9%のバクテリアや匂いをなくすことができるので、技術的には1週間以上洗わずに着続けることができる。洗濯を減らせばサステナブルなうえ、衣類の持ちも良くなる。

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居眠り運転を防止するフォードの帽子「Safe Cap」

2015年の国土交通省の調査によると、運送業者の交通事故発生要因として居眠り運転が10%を占めていた。フォード社は、居眠り運転を防止するため手軽なウェアラブルデバイスを提案した。Safe Capという名のこのキャップをかぶると、人が疲れていたり眠くなっていたりするときの頭部の動きを察知し、振動、音、そして光の点滅の3種類の方法で、ドライバーに注意喚起を行うことができる。

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CO2からできたインクで大気汚染を訴える看板「Lima Talks」

世界保健機関の世界的な都市大気汚染に関するデータによると、ペルーは南米の中で最も汚染が酷い国の一つである。そこでペルーの天然ガス会社Caliddaが広告代理店のMcCannと共に啓発キャンペーンを実施。交差点に設置された真っ白な看板に付いた装置が道を走る車から出る汚染物質を集め、ガスからパウダーに変え、「Me cuesta mucho respirar(呼吸が苦しいです)」というメッセージを浮かび上がらせる仕掛けだ。

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薬が医者に情報を送る世界初のデジタル医薬品「Abilify MyCite」

病気によっては処方された通り定期的に薬を服用しないと重大な影響があり、介護する側の負担が大きくなるケースがある。大塚製薬とアメリカのプロテウス・デジタル・ヘルス社は、医薬品と医療機器が一体化した世界初の抗精神病薬を共同開発した。この薬には極小センサーが入っており、体内で患者の身体に貼り付けたパッチに情報を送り、そのパッチから医者及び携帯アプリにデータが送られ、服薬が確認できる。2017年、米食品医薬品局はこの薬の製造販売を承認した。

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