古くから貿易都市として栄えたドイツ・ハンブルク。第二次世界大戦では潜水艦やオイル産業の中心地であり、当時多くの防空壕がハンブルクに建設され、現在も市内に1,000以上残る。アナトナ地区にある防空壕は「KEBAP」と名付けられ、バイオマスや太陽光などの自然エネルギーを発電し、それで得た利益で誰もが使える文化活動の場づくりを行っている。市民はグリーンピースエネルギーなどの団体を通して、KEBAPでつくられた電力を購入できる。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。