ドイツ中部の都市マールブルクは、第一次世界大戦の影響から盲目の復員兵が集まるようになり、視覚障害者も暮らしやすいような街へと変化していった。たとえば、信号機は音が鳴り、道には小さな突起があり、障害者をナビゲートする。また、車が縁石に近づくと警告信号が発せられる。バスの運転手はバス停でなくても、視覚障害者が乗車を希望する場合は止まるように訓練されている。バス停ではボタンを押すと、運行状況が音声でアナウンスされるようになっている。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。