事例010:陶磁器事業におけるサーキュラー型ビジネスモデルへの転換(ニッコー株式会社様)

事例010:陶磁器事業におけるサーキュラー型ビジネスモデルへの転換(ニッコー株式会社様)

Partner Profile

業種:メーカー
社員数:615名(2021年6月24日時点)
上場有無:名古屋証券取引所市場2部
担当部署:陶磁器事業部
興味テーマ:サーキュラーエコノミー

Issue

陶磁器事業のサステナビリティ・シフト

ニッコー株式会社様は、1908年に石川県金沢市で創業以来、110年以上にわたってMade in Japanの上質な陶磁器づくりに取り組んでこられました。主力製品のニッコーファインボーンチャイナは、白さと薄さ、強度を兼ね備えており、一流ホテルやレストランのシェフに支持されてきました。
しかし、2000年以降、海外製の安価な製品の流入や国内の不況などによって、国内における陶磁器製食器の市場は徐々に衰退し、陶磁器事業は斜陽産業と言われるようになりました。さらに、2019年から新型コロナウイルス感染症の流行が始まり、主な取引先であるホテルやレストランの売上高が減少し、更に大きな打撃を受けました。
そうした中で、陶磁器事業の立て直しが急務となり、ビジネスモデルをサステナビリティ・シフトしたいとご相談をいただきました。

Solution

陶磁器事業のサステナビリティ推進に向けた社内勉強会・ワークショップ

事業の見直しを図るため、陶磁器のサステナビリティやレストラン・ホテルのサステナビリティに関する社内勉強会を開催し、国内外の最新の事例をご紹介いたしました。また、インプットした知見を事業に活かすため、勉強会後にワークショップを開催し、陶磁器事業で既に取り組んでいることや取り組めていないことの洗い出しを行いました。このワークショップを通じて、ご参加いただいた約40名の社員様から246のアイデアが創出されました。その中から自社・社会双方にとって重要度が高い課題やアイデアを選定し、「NIKKO Sustainable Solution」や「NIKKO Circular Lab」などのプロジェクトが発足しました。

日本サステイナブル・レストラン協会(SRA)と連携

イギリスに本拠を置くレストランのサステナビリティ格付機関の日本支部「日本サステイナブル・レストラン協会(SRA)」をご紹介し、パートナーとして登録されました。2021年4月には、SRAとIDEAS FOR GOODが主催のもと、飲食業界のサーキュラーエコノミーを考えるオンラインイベントを開催いたしました。今後は、SRAのサステナビリティ評価フレームワークの「FOOD MADE 50」の導入支援などを通じて、飲食店のサステナビリティ推進に向けた連携を図る予定です。

サステナブルソリューションパッケージ「NIKKO Sustainable Solution」,サステナビリティ・サーキュラー商材「NIKKO Sustainable Selection」を開発

サステナビリティやサーキュラーエコノミーの取り組みを強化したいレストラン・ホテルの皆さまに向けて、サステナビリティ活動の現状評価から社内浸透、サステナビリティ・サーキュラー調達、PRにいたるまでワンストップで支援するソリューション「NIKKO Sustainable Solution」を開発しました。サステナビリティ・サーキュラー調達に関しては、「NIKKO Sustainable Selection」として、レストラン・ホテルに取り入れていただきたいサステナブル商材を一部IDEAS FOR GOOD編集部からお繋ぎし、ご紹介しています。

サステナブルブランディング・PRを目的としたオウンドメディア「table source」を制作

「飲食店のサステナブルな未来をつくる場所」をコンセプトに、レストランやホテルのサステナビリティを支援するウェブマガジン「table source」をリリース。複数のメディアを運営する弊社のノウハウを活用して、コンテンツマーケティングや記事の執筆・編集について研修を実施し、サイト制作から運営の内製化まで支援させていただきました。
table sourceという名前には、飲食店の食卓がより豊かで持続可能な料理で彩られ、それを囲む人々の笑顔が生まれるようなアイデアの源になりたいという想いが込められています。国内外のニュースやコラム、インタビューを通して、食のサステナビリティに関わる方と繋がり、飲食店のサステナビリティ推進を支援しています。

食器のサーキュラーエコノミーを推進する研究開発プロジェクト「NIKKO Circular Lab」を発足

「100年後の、循環する未来をデザインする」をテーマに、原材料の調達から製造、物流、利用、回収にいたるまで、陶磁器事業に関わる一連のバリューチェーン全体において、サーキュラーエコノミー(循環経済)の原則に沿った取り組みを研究開発するプロジェクト「NIKKO Circular Lab」を発足しました。組織横断型の研究開発プロジェクトとして、よりサステナブルで循環型の事業の実現に向けて、社員の方々が一丸となって取り組んでいます。各プロダクトの内容や進捗はオウンドメディア「table source」で発信しています。
2021年7月には、飲食店向け取り皿のサブスクサービス「sarasub」をローンチ。2022年3月には、捨てられる食器をリサイクルした肥料「BONEARTH®」をリリースいたしました。

Outcome

陶磁器事業のサステナビリティ・シフトを課題に、2020年7月から長期間にわたって支援させていただき、オウンドメディアや多数のプロジェクトをリリースすることができました。特に、飲食店向けのオウンドメディアをリリースしたことで、食器の発注はもちろん、様々な連携のお問い合わせをいただいていると伺っており、サステナビリティ・シフトがビジネスに繋がる兆しを感じております。今後も陶磁器事業の収益化に向けて、引き続き支援させていただきます。

Comment

たまたまよく見させてもらっていたサイト「IDEAS FOR GOOD」の問い合わせフォームからコンタクトさせてもらったことから全ての始まりでした。最初の段階から我々の取り組みに共感して頂き、嬉しかったのを覚えています。一緒にMTGを重ねていく中で、今まで見えていなかったような可能性を感じることができ、それにより自信を持って様々な施策を展開できたと思っています。良きパートナーになって頂けるという直感を信じて良かったと思います!

ニッコー株式会社 常務取締役 三谷直輝様

ハーチさんとの取り組みが始まった当初は、私の在籍する営業を始め、さまざまな部署で温度差、知識の差がありました。お打合せ、ワークショップなどを重ねるうちに、徐々に皆の意識に変化が出てきました。
スタッフのレベルの違いに合わせてお話していただけ、営業面では、どうしても、過去の例にとらわれがちな部分を、フラットな目線でアドバイスをいただけ、大変心強かったです。
今まで、アプローチ出来ていなかったジャンルのお客様からの問い合わせを受けるようになりました。今後も、新たな事業を進めていく中で、一緒に取り組んでいければと思います!

ニッコー株式会社 陶磁器事業部 国内営業部  吉川浩司様

table source立ち上げの当初は、コンテンツマーケティングや記事の執筆など初めてのことばかりで戸惑うことも多かったのですが、一つ一つの疑問や課題に丁寧に向き合っていただき、内製化に至ることができました。
的確なアドバイスやわかりやすいレクチャーはもちろん、Harchのどの担当の方々もとても親身に、温かな対応してくださることが業務の励みになっています!

ニッコー株式会社 戦略本部 池野真利江様

Contact Us

上記のような事業のサステナビリティ・シフトのご支援をご希望の方は、IDEAS FOR GOOD Business Design Labをご活用ください。「Turn Ideas into Actions(アイデアを形に変える)」をコンセプトに、SDGs・サステナビリティ・CSV・サーキュラーエコノミー関連プロジェクトの企画立案・立上・運営までをサポート致します。IDEAS FOR GOODチームとの共創プロジェクトのご提案も可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

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