緩衝材がガーデニング用品にも?サステナブルな梱包・ポイントをご紹介

緩衝材がガーデニング用品にも?サステナブルな梱包・ポイントをご紹介

サステナビリティへの意識が強まっている現在、企業は消費者に対してどのようにサステナブルな顧客体験を提供すべきなのでしょうか。今回は、コロナ禍で利用する人も増えたオンラインショッピングに欠かせない「梱包材」をテーマに、サステナブルなアイデアをご紹介します。

目次

1.サステナビリティで求められる一貫した顧客体験

新型コロナウイルス感染症によって生活様式が一変した2020年。株式会社電通が2020年10月に実施した調査によると、「良い社会」があってこそ自分たちの暮らしがより良いものになることを、コロナを契機に実感した人は全体の53.9%、コロナ以前から実感していた人と合わせると80%にのぼります。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、「Great Reset(グレート・リセット)」や「Build Back Better(ビルド・バック・ベター)」といった考えが改めて提唱され、コロナ前の社会に元通りにするのではなく、新たな経済社会システムを構築することや(Great Reset)、自然災害や社会不安に対しよりレジリエントな社会になっていくこと(Build Back Better)が望まれています。コロナ禍でさらに需要が高まり、存在感が増している物流業界だからこそ、「Great Reset」や「Build Back Better」の先駆者となるポテンシャルがあるのではないでしょうか。

一般消費者のサステナビリティに対する意識が一層強くなることが予想される中、特にBtoC企業は一貫した顧客体験を提供できなければ、グリーンウォッシュなどと批判されるリスクが増大することも考えられます。細部までこだわりの詰まった顧客体験を提供するための一つの重要な要素といえるのが、コロナ禍でオンラインショッピングを楽しむ人も増えたことで注目を集めつつある「梱包材」ではないでしょうか。今回は、海外での事例を中心に、サステナブルな梱包材のアイデアをご紹介します。

2.サステナブルな梱包材まとめ

本章では、サステナブルな梱包材のアイデアをご紹介します。

2-1. コーンスターチで作られたピーナッツ型緩衝材

米国のULINEが開発したのは、コーンスターチでできたピーナッツ型緩衝材。ほとんどのピーナッツ型緩衝材はポリスチレンでできていますが、ポリスチレンは生分解(最終的にCO2と水に分解されること)しにくいため、リサイクルするのが難しい素材です。コーンスターチでできたピーナッツ型緩衝材は、時間とともに溶けるため環境にやさしい上、ポリスチレン製のピーナッツ型緩衝材よりも安価で入手できるといいます。

2-2. きのこの菌糸体から作られた梱包材

英国のEcovativeDesignはきのこの菌糸体を使った、堆肥化可能な梱包材を製造しています。最も特徴的なのが、菌糸体を成長させることで商品に合わせた梱包材の形を作り出すこと。堆肥化する際、決まった条件でしか堆肥化できないものも世の中に多くありますが、同社の梱包材は地面に埋めるだけで自然に分解されるため、堆肥化に余計なエネルギーがかからず環境への悪影響が少ないといえます。過去にはLUSHのギフトボックスの梱包材として用いられました。

2-3. ココナッツ繊維で作られた緩衝材

近年の研究によって、クッション性があることが分かってきたココナッツ繊維。世界で収穫されたココナッツのうち、ココナッツ繊維は約15%しか有効活用されておらず、捨てられてしまうことがほとんどです。現時点において、紙でできた緩衝材の価格には及ばないものの、従来捨てられてきたココナッツ繊維を緩衝材として活用できれば廃棄物削減につながります。また、ココナッツ繊維の緩衝材は、植物にとって水はけや通気性の優れたガーデニングアイテムとなるため、荷物が届いた後も緩衝材を捨てることなく有効活用できそうです。

2-4. 魚や海藻から作られた生分解性プラスチック

魚を食べる時に捨てられる鱗や皮を使って開発された生分解性プラスチック「マリーナテックス(MarinaTex)」。英国サセックス大学に在籍していたルーシー・ヒューガス氏が開発しました。見た目は半透明で柔らかいですが、強度もあり、ビニール袋によく使われているLDPE (low-density polyethylene)よりも高い張力耐性があるといいます。使用後は家庭で堆肥化でき、4~6週間ほどで土に還ります。

3.事例から見る梱包材の選び方・使い方とは

前章では、梱包材のアイデアをいくつかご紹介しました。いずれも共通しているのは、梱包材として使い終わった後、余分なエネルギーを使わずに家庭で堆肥化(コンポスト)できることです。廃棄物をほとんどゼロにできる、家庭で堆肥化可能な梱包材を選ぶ方法が最も環境にやさしいといえます。紙製やリサイクル可能な梱包材を選ぶことも環境に配慮しているといえますが、配達先で適切な処理がされなければ単なる廃棄物になってしまいます。紙製やリサイクル可能な梱包材を選ぶ場合は、配達先の処理設計も必要です。

また、環境に配慮した梱包材を選ぶことはもちろん重要ですが、不要な梱包をどれだけ減らせるかという観点も重要です。たとえば、シール類を使用し、箱の中でできるだけ商品が動かないようにすると、使用する緩衝材の量を減らすことができます。環境にやさしい梱包材を選択した上で、使用する量をどのように減らせるか、検討してみましょう。

4.サステナブルな梱包材の選び方・使い方をもっと知るには?

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