大量繁殖した海藻は、海洋生態系や漁業、観光産業に影響を与えることがある。英エクセター大学とバース大学は共同で、カリブ海と中米のビーチから海藻を回収し、バイオ燃料や肥料の生成に使用する研究を行った。酸性と塩基性の触媒を使用し、海藻から取り出した糖をパーム油の代替品を生み出す酵母を養うのに使用。残りの海藻を水熱液化と呼ばれる処理方法で高温高圧にさらして、低コストの肥料や燃料に加工できるバイオオイルに変換する。このプロセスではビーチで収集されたプラスチックも一緒に変換が可能である。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。