ロンドンに拠点を置くブルワリーの「TOAST」が始めたのは、ベーカリーや食品工場などから廃棄予定となっているパンを回収し、そのパンを使ってビールを製造する取り組み。食料廃棄の大幅な削減を実現するだけでなく、パンをごみ処理施設に運ぶトラックが排出するCO2も削減するねらいだ。さらに、ビールの販売により得た収益は世界中で食糧廃棄の削減に取り組むNPOの「Feedback」に全額寄付するという徹底ぶりである。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。