自閉症の人が持つ傾向のひとつが、感覚過敏だ。店内に流れる音楽や明るいライトが強すぎる刺激となりストレスや恐怖を感じてしまい、買い物に行くのが困難な人もいる。オーストラリアのスーパーマーケットColesは、自閉症の人のサポートを行う非営利組織Autism Spectrum Australiaと協力して、お客さんが強い刺激を受けずに買い物ができる時間帯を設定。Quiet Hourと呼ばれるこの時間帯は、店内のラジオのボリュームを最小にしたり、明かりを減光したりと、客が静かな環境で過ごせる工夫がされている。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。