米国のKula Bio社は、大気中の窒素を土壌に固定し、植物が窒素を取り込めるようにする微生物の能力を強化したバイオ肥料「Kula-N」を開発した。通常であれば数日間しか生きられない微生物の生存期間を、数週間にまで延長できる。微生物の生存期間が延長される分、植物により多くの窒素を供給できるようになるという。従来の窒素肥料は水質汚染や大気汚染の一因と言われており、Kula-Nに代替できれば環境負荷を軽減できる。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。