インドネシアのアディ・ヌグラハ氏は牛糞を利用してスツールやランプ、収納ボックスといった家具を製造している。牛の排泄物による環境汚染が深刻化しているためだ。製造方法は牛糞を洗浄して粉末にし、接着剤と混ぜ、成型して乾燥させ、最終的に家具に仕上げる。素材をつくる途中段階で、コーヒーかすやタバコの吸い殻といった廃棄物を混ぜ込み、素材そのものの匂いを消す工夫を施している。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。