自力で発熱し変形する樹脂エリウムは、風力発電の2つの課題を解決する可能性を持つ。1つ目は、莫大なエネルギーを必要とする風力発電の生産プロセスを効率化できること。通常、タービンを強化する樹脂は、大量のエネルギーを使って加熱して変形させる必要があるが、エリウムは自力で発熱し変形するため、使用するエネルギーを削減できる。2つ目は、風力発電は通常20~25年間で廃棄されるが、エリウムを使用したタービンはリサイクルが可能となる。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。