自力で発熱し変形する樹脂エリウムは、風力発電の2つの課題を解決する可能性を持つ。1つ目は、莫大なエネルギーを必要とする風力発電の生産プロセスを効率化できること。通常、タービンを強化する樹脂は、大量のエネルギーを使って加熱して変形させる必要があるが、エリウムは自力で発熱し変形するため、使用するエネルギーを削減できる。2つ目は、風力発電は通常20~25年間で廃棄されるが、エリウムを使用したタービンはリサイクルが可能となる。