世界では毎年約10億本ものタイヤが廃棄され、タイヤ焼却による有毒物質の排出や埋立地からの浸出水といった影響が懸念され問題となっている。この課題に対してシンガポール国立大学の研究所は、廃タイヤを豊富な「原料」ととらえ、エアロゲルを開発。このエアロゲルは柔軟で耐久性があり、熱伝導抑制効果を持つ。また、吸水性にも優れており、こぼれた油などを除去するのにピッタリで従来の吸収剤よりも2倍の吸収性を持つ。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。