2014年に社会起業家の佐藤唯行氏が提唱した概念「フェーズフリー」とは、日常時・非常時のフェーズを取り払い、日常にあるものを非常時に役立てる考え方だ。例えば、小学校で使う防災頭巾は普段は座布団として使い、非常時には頭部を保護する防具になるという点でフェーズフリーデザインだと言える。佐藤氏が代表理事を務める一般社団法人フェーズフリー協会では、「フェーズフリー認証」という認証制度を設け、フェーズフリー品の普及に努めている。