エネルギーも食料も作れる「ソーラー温室」
スペインのカタルーニャ先進建築大学院大学の学生たちが完成させたのは、都会のビルの屋上に設置できるグリーンハウスこと「Solar Greenhouse」のプロトタイプ。現地の森で調達した木材が使われ、木材加工時に出たおがくずを土の代わりに栽培用に再利用している。植物の成長促進やソーラーパネルの発電効率向上のため、太陽光を取り込みやすい設計になっている。さまざまな土地での展開が可能で、食料不足やエネルギー不足に陥った際の活躍が期待される。
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スペインのカタルーニャ先進建築大学院大学の学生たちが完成させたのは、都会のビルの屋上に設置できるグリーンハウスこと「Solar Greenhouse」のプロトタイプ。現地の森で調達した木材が使われ、木材加工時に出たおがくずを土の代わりに栽培用に再利用している。植物の成長促進やソーラーパネルの発電効率向上のため、太陽光を取り込みやすい設計になっている。さまざまな土地での展開が可能で、食料不足やエネルギー不足に陥った際の活躍が期待される。
ニューヨークの道路スペースの25%を、2025年までに歩行者専用広場、自転車専用レーン、緑地、バス専用車線に転換する交通計画「ニューヨーク25×25」がスタートした。最終的にはセントラルパーク13個分(約44㎢)に相当するスペースが利用可能になる。自動車の通行は大気汚染の原因の大半を占めてきたほか、歩行者・自転車専用レーンの広さが十分でないことから、多くの事故の原因となるなど、様々な問題を生んできたため、これらの問題の解決が期待される。
アイスクリームブランドの「Wall’s」や「ベン&ジェリーズ」などを販売するユニリーバは、アイスクリームの冷凍ショーケースの温度を-12℃にするパイロットプログラムを実施すると発表した。食品の国際規格であるコーデックス規格も、-18℃以下と定められているが、温度を高くすることでエネルギー消費量と温室効果ガス排出量を減らし、-18℃という業界の標準を変えられないか挑戦するという。
病気を抱える子どもの「きょうだい」に焦点を当ててそのサポートに取り組む、NPO法人しぶたね。きょうだいや親に向けたワークショップ、イベント等の開催、病院やきょうだいのためのツールや冊子の作成など、直接的なサポートと啓発活動を両輪で行ってきた。毎週金曜日の夜にはしぶたねのヒーロー「シブレッド」が中心となり、ボランティアやきょうだいたちがオンライン上に集って交流する「シブレッドのへや」を開催し、きょうだいたちの居場所を提供している。
London Recyclesが主催する「London Repair Week」では、洋服、自転車、電子機器などの修理のワークショップが開催された。たとえば、白い洋服はシミや汚れが目立ち、再販売するのが難しいが、美しいグラデーションで染め上げることで新たなデザインの洋服へと蘇らせた。「Repair Week」期間終了後も人々が修理を続けられるよう、London Recyclesは修理ガイドや修理店リストなどを紹介している。
Googleが、社員食堂で従来より約2.5cm小さい深さの皿を使い始めたところ、食べ残しを最大7割削減できたとFast Companyが報じた。小さな皿に変えたことで、無意識のうちに食べ物を30〜50%少なく取るようになったとのこと。お皿を変えるというちょっとした工夫(ナッジ)の積み重ねが、環境負荷の軽減につながる。Googleは2025年までに社員 1 人当たりの生ごみ量を半分に減らし、最終的には生ごみの埋め立てゼロを目指している。
アメリカでは、アスリート人口の40%が女性であるにもかかわらず、テレビで放映される女性スポーツは全体のたった4%。その点に着目したシェフのジェニー・グエン氏は、女性スポーツに特化したスポーツバー「The Sports Bra」をポートランドにオープンした。「私たちは女性を応援します」をモットーに掲げ、テレビで女性スポーツを放映するだけでなく、顧客に提供する食品や飲料類にも女性が経営するメーカーの商品を積極的に起用している。
アルジェリアのティンドゥフにある難民キャンプでは、ごみは、砂漠のごみ捨て場で燃やされていた。オランダの財団One Armyが展開する、プラスチックリサイクルのオープンソースプロジェクト「Precious Plastic」は、2021年にUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)と協力し、同難民キャンプにリサイクルセンターを作った。Precious Plasticは、ごみ処理の課題と、難民の雇用機会の不足という課題を解決しようとしている。
ストリーミングサービスが世界の温室効果ガス排出量の1%を占めている、とした研究があるなか、いかに「小さく・軽い」映像作品を作ることができるかを競うイベント「Small File Media Festival」が開催された。フェスティバルに提出できる動画作品の条件は、5メガバイト以下。100を超える応募作品から「プログラマーが選ぶ最優秀賞」「最も環境負荷が低いで賞」「ストーリーが最高で賞」などが贈られた。
京北に拠点を構え、「里山の知恵を世界に繋ぐ」をコンセプトに活動を展開しているソーシャルデザインファーム「ROOTS」。ROOTSでは、里山・京北に根付く自然と共生した伝統や技術、地域産業、暮らしの知恵を「Local Wisdom(地域の知恵)」と名付け、それらの知恵を持つ木こりや萱葺き職人、大工といった地域の達人たちとともに、世界の人々対してにその知恵を普及させる仕事をしている。