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オランダのハーグで始まっている「時間」という地域通貨「Timebank cc.」

オランダのハーグで生まれた「Timebank cc.」は、人々が貨幣の代わりに自分の「時間」を使って見知らぬ人とサービスを売買できるプラットフォームだ。仕組みは、1時間の仕事を提供することで「1 Timebank Hour」が得られ、この「1 Timebank Hour」を使うことで誰かに1時間の仕事を依頼することができる。ピアノの調律やウェブサイトの開発など、お互いが得意分野を活かしてお金を介さずに助け合うことができる。貨幣を介さずとも地域の人々の暮らしを豊かできることを示す事例だ。

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子供の創造力を無限大に。どこでもレゴが貼れるテープ

壁や階段も、創造力が豊かな子供にとっては最高の遊び場である。子供たちの創造力をさらに刺激するおもちゃが、好きなところに自由に貼ったりはがしたりできるブロックテープ「Nimuno Loops」だ。テープの表面がレゴブロックの凹凸になっており、冷蔵庫のドアやコップの表面、カーペットやタイルなど様々な場所に貼れ、好きな長さに切ったり形を曲げたりできるため、創作の幅を狭めない。レゴブロックとテープという既存の商品を掛け合わせることで新たな価値を生み出している。

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寝つきが悪いあなたへ。呼吸を整えてくれる枕型ロボット「Somnox」

その日の気温や湿度、気分などの小さな変化でも、睡眠の質は大きく変わる。オランダの大学生によって開発されたSomnoxという繭の形をした柔らかい睡眠ロボットは、枕を抱いている人の呼吸リズムを自動的に整えてくれる機能を持つ。Somnoxはその人の睡眠に適した呼吸リズムに合わせて膨らんだりしぼんだりする。画一的に作動するのではなく個々人の眠りの深さや呼吸リズムを読み取ったうえで動いてくれるため、各人に合わせたセラピーが可能だ。

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乾燥地域の強い味方。イランのデザイン会社が考えた、雨を集める凹状屋根

屋根といえば、普通は上向きに尖った三角の形をしている。イランのデザイン会社BMDesign Studiosはその常識を覆し、凹状屋根を設計した。降水量が世界平均の3分の1未満のイランでは、凹状屋根が貴重な雨水や朝露を集める機能を果たす。また太陽光が直接あたる面積が少なく作られていたり、貯めた水が建物全体を冷やす仕組みになっていたりと、暑い地域ならではの工夫も見られる。気候変動を「強み」に変え、現行システムの「回復力」を改善する設計戦略に焦点を当てた結果、美しく独特な形状が生まれた。

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「おしゃれなデザインTシャツを楽しむ」が社会貢献になる。50/50キャンペーン

より多くの人々に寄付や募金をしてもらう解決策の一つが、デザインだ。イギリスの会社が運営するオンライン販売サイト「Everpress」では、誰でも自分がデザインしたT シャツを気軽に売ることができる。その中でも世界的に著名な50名のデザイナーやイラストレーターがデザインをしたT シャツを販売する「50/50キャンペーン」では、その収益の50%がチャリティ団体に寄付される。デザインの力を利用することで、ただ単純におしゃれを楽しみたいだけの人も、結果として社会貢献できる。

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エミレーツ航空、廃棄ペットボトルからできたブランケットを機内に導入

航空産業は環境への負荷が高い業界であり、2050年には航空機が排出する二酸化炭素の量は3倍になるとの予測もある。エミレーツ航空が機内用品メーカーのBuzzと手を組んで新たに導入したのは、100%プラスチックペットボトルからリサイクルされたブランケットだ。1枚あたり28本ものペットボトルが使用されており、2019年の終わりまでには約12000トンにあたる、8800万本ものペットボトルをリサイクルできる計算だという。

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石油産業の変遷を象徴する、タンカーを再利用したアラブの新アイコン

世界情勢に伴って将来石油の需要が減れば、石油タンカーの需要も減る。役目を終えた石油タンカーを活用したいと、建築家のChris Collarisはペルシャ湾南部でタンカーを複合型エンターテインメント施設に再開発するプロジェクトTHE BLACK GOLDを提案した。イベントスペースや美術館、宿泊施設、プールまで収容する新しいアイコンとなると同時に、今後石油産業が衰退すれば、ペルシャ湾沿岸地域がかつて石油産業で栄えた時代を象徴する記念碑にもなり得る。

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水の使用量を減らすスマートホームシステム「Well」

水の使用量を減らそうとしても、自分がいつどこでどれぐらい水を消費しているのかわからないと具体的な行動にはつながりにくい。カリフォルニアに本拠を持つデザイン会社のMatterとエンジニアリング会社のMindtribeが共同開発したのは、自宅での水の使用量をモニタリングし、そのデータをリアルタイムで住人に知らせてくれるスマートホームシステム「Well」だ。家庭内の水道に取り付けられた複数のセンサーが水の消費量を計測し、そのデータがわかりやすいデザインでスマホアプリに表示される。

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便利さを手放し、より身軽に。通話だけの2台目の電話 「The Light Phone」

多機能な電話は便利だが、依存してしまったり、常にオンラインでいることに窮屈さを感じたりもする。 The Light Phone は通話に特化した電話で、インターネット接続はない。便利さを手放す代わりに、生活をより身軽(Light)にしようというコンセプトだ。単体でも使用できるが、開発者は「2台目の電話」という使い方を提唱しているため、メインの電話と同じ番号を使える。スマホの高度なテクノロジーを否定するのではなく、状況に応じて電話を持ち変えることで、人間らしさを取り戻すことが目的だ。

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ネズミが地雷を駆逐する。においで危険を察知する「HeroRATs」

60カ国以上が未だに地雷やその他爆発性物質の危険にさらされている。土地を有効活用できないと開発面および経済面での不利益が大きい。タンザニアに本部を置くNPOのAPOPOは、独自の「地雷探知ネズミ」を使ってスピーディーかつ安全に地雷除去を行う方法を確立。地雷除去のための特殊な訓練を受けたネズミが、優れた嗅覚を活かして実地で地雷を探り当てる。ネズミは体重が軽いため実地に放しても地雷を作動させず、また短時間で探知を終わらせることができる。

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