フランスの匿名アーティストEmememは、舗道の亀裂にモザイク画を埋め込むことで歩行者の安全を確保し、市民の心と道路を彩り豊かに治癒する活動を行っている。彼の「フラッキング」技法は、国際的なメディアとSNSで注目を集め、約400の舗道を美しいアートに変貌させてきた。特に、バルセロナで発生したデモの痕跡をモザイク画で埋めたことで、市はこれを文化的な保護対象とし、歴史を記録する「生活のメモリーブック」と位置付けた。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。