野次馬の行動は救助活動の妨げとなり、事故の被害を拡大させかねない。撮影に夢中な野次馬の注意を惹くため打ち出されたのが「トロイの看板」キャンペーンだ。事故現場の奥にある看板は一見真っ白だが、スマホカメラをかざすと、“Take care, not pics(写真より、気遣いを)” “If you want to share something, donate your blood(シェアしたいなら、写真じゃなくて献血を)”など画面上でだけ読めるメッセージが浮かび上がる。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。