ロンドン市の南側ブリクストン地域に設置された、市民や事業者が自由に食べ物を入れ、欲しい人が誰でも持っていくことができる公共冷蔵庫。ロンドンではスーパーや飲食店が閉店すると、大きなゴミ袋が並び、ゴミが回収される前までに、ホームレスの人々が中から食べ物を取り出すという風景も見られる。そんな背景からいらなくなった食品を冷蔵庫に入れ、ゴミではなく食べ物というメッセージを発信し、市民がためらうことなく手を伸ばすことができるような工夫がされている。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。