カナダのファッションブランド「Canada Goose」は、製品への毛皮の使用を2022年末までに取り止めることを発表した。毛皮を取ることのみを目的として動物たちが劣悪な環境下で飼育されること、毛皮をなめすためには六価クロムやホルムアルデヒドといった薬品が使われるため、その処理が適切に行われていない地域では環境汚染や健康被害が発生していることが問題視され、米国の動物擁護団体であるPETAなどによる長年の毛皮使用への反対運動が背景にある。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。