バングラデシュ北部の村・ルドラプールに障がい者と織物の生産を行う村の女性たちのための施設・アナンダロイがつくられた。建物の大部分の原料である竹と泥は、障がい者を含む村出身の労働者などから提供された。障がい者が抱えるトラウマの治療や彼ら自身が学ぶ場として用いられるほか、村の女性の就労支援も行われる。泥は「貧しさ」の象徴といわれるが、泥の特性を活かした曲線のあるつくりにし、一人ひとりがユニークな存在であるというメッセージが込められている。