Interview
「体験」が“自分ごと化”の熱を生む。部署を越えた「仲間」との共創が、グループの未来を動かす
サステナビリティという壮大なテーマを、いかにして社員一人ひとりの意識とリアルなアクションへと落とし込むか。3ヶ月にわたる社内スクール「MEC SUSTAINABILITY SCHOOL」は、長期の体験型研修で社内に変革のうねりを生み出しています。このプロジェクトをIDEAS FOR GOOD Business Design Labと共創し、推進したご担当者様にお話を伺いました。
話者プロフィール:天野友貴(三菱地所株式会社 サステナビリティ推進部プロモーションユニット 主事)
地方自治体の男女共同参画センター、国際協力NGO、日米の次世代育成を行うNPOに勤務し、社会課題解決に向けたプロジェクト運営経験を経て、2020年9月より現職。社内外の情報発信や意識浸透、サステナビリティに関するプロモーション戦略を担当。
話者プロフィール:長町真理子(三菱地所株式会社 サステナビリティ推進部プロモーションユニット 業務主任)
2020年4月より現職。社内外の情報発信や意識浸透、サステナビリティに関するプロモーション戦略を担当。
Q. この研修プログラムが生まれる背景にあった、御社の課題について教えてください。
天野さん:会社として経営戦略の1つにサステナビリティの推進が明確に掲げられていますが、その意識を社員一人ひとりのレベルにまでどう落とし込んでいくか、という点に難しさを感じていました。各部署や会社がそれぞれの専門分野で取り組んでいるのですが、どうしても取り組みが点在してしまい、グループ全体の意識浸透には至っていなかったのです。ご一緒していた展示企画でサステナビリティが少しずつ身近になっていましたが、より所属の垣根を越えてサステナビリティを推進できるような、次世代のコア人材を育成したい。それがこのプロジェクトの出発点でした。
Q. パートナーとして、なぜIDEAS FOR GOOD Business Design Labを選んでいただけたのでしょうか。
天野さん:IDEAS FOR GOOD Business Design Labさんから、コア人材を育てるために一段踏み込んだ提案をいただいたのが、はじまりです。一般的な研修は、座学を中心としたインプットになりがちですし、自分ごととして深められる機会もなかなかありません。このプログラムは、常に最新の情報でアップデートされた座学も体験もできるという点が良いと思います。
長町さん:そして何より、登壇されるゲストが素晴らしいですよね。いわゆる“セミナー慣れ”した方ではなく、社会課題の現場の最前線で「今」、リアルに活動されている方々ばかり。そうした方々の生々しい言葉は、机上で聞くどんな話よりも、参加者の心に深く刺さります。この「生きた学び」を提供できるのは、メディアならではの強みだと感じました。
Q. プロジェクトを通じて生まれた、大きな成果は何だと感じていますか?
天野さん:部署や会社の枠を越えたグループ内の横断的なネットワークが生まれたことですね。各々情報交換をしながら、実際に各部・各社での取り組みも増えています。
長町さん:卒業生たちが自発的に飲み会を開いたり、スクールの参加者が講師となって新たなセミナーを企画したりと、活動がどんどん自走し始めている。事業内やオフィス改修時などで出る事務用品のアップサイクルをする、社内でサステナビリティに関するセミナーを実施するといった、研修が個人の消化にとどまらず行動につながっているのは、大きな成果です。
Q. この取り組みを踏まえ、今後の展望についてお聞かせください。
天野さん:このスクールを、今後も継続していきたいです。一方で、社内では「株主価値と社会価値の両輪をどう回していくのか」「サステナビリティをいかに事業と融合させ、収益性も確保していくのか」という問いが、ますます大きくなっています。
研修のスタート地点は、まずアンテナを立てて「自分ごと化」することでした。次のステップは、このスクールで得た学びや視点を、いかにして具体的な事業と結びつけていくか。会社の方向性を決めるマネジメント層ともっと対話を増やし、彼らが持つ事業課題と研修内容を接続させていく必要があると感じています。社員の意識変容から、事業変革へ。このスクールを、そのためのきっかけにしていきたいです。









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