地球温暖化の影響で海面水温が上昇し、サンゴが白化する現象が起きている。そこで、サンゴを高水温の場所から洋上風力タービンの基礎部分に移動させることで、白化のリスクを減らす海洋再生プロジェクトが進行している。海岸にある余剰なサンゴの卵を集め、実験室でサンゴの幼生になるまで育ててから、風力タービンの基礎部分に持っていく計画だ。風力発電の設備が気候変動対策になるだけでなく、生物多様性の保全にも役立つ可能性がある。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。