世界有数の経済都市パリの人口は、中心部で200万人を超え、自動車に起因する大気汚染で年間3,000人が健康被害を受けている。そこでアンヌ・イダルゴ市長が提案したのは、大気汚染の対策として、2024年までに誰もが自転車15分で仕事、学校、買い物、公園、そしてあらゆる街の機能にアクセスできる都市を目指すことだ。自動車が進入できる道路を制限し、駐車場の代わりに公園などの緑を増やすこの計画は、子供たちの安全な歩行だけでなく働く人々のQOLも高める。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。