パンデミックが続くなか、「アートの力で、人々のメンタルヘルスを改善したい」という想いから、医師が患者に「美術館や博物館への無料入場」を処方する試験的なプロジェクトが始まった。プロジェクトに関わるのは、ブリュッセル市内の病院「CHU Brugmann」と、5つの公立美術館・博物館。近年の研究で、アート鑑賞が不安や抑うつの兆候を改善させたり、幸福感をもたらしたりすることが示されつつあり、アートは医学的な治療に有効である可能性を秘めている。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。