染料を作る際に大量の石油が必要だったり、布を染める際の汚染水が流出したりと、染色は衣類製造工程のなかでも環境負荷が高い。一方、環境負荷を低減できる植物由来の染色は、手間がかかり均一に染まりづらいという懸念があった。これを解決するため、米Tinctorium社が開発したのは、バクテリアを用いた発酵技術によるインディゴブルー染料。砂糖を与えるとインディゴの素となる前駆体を分泌するバクテリアを設計し、特許を取得した。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。