高齢者がオンラインで美術館の展示を鑑賞する「バーチャルミュージアム」の実験がカナダで行われた。モントリオール美術館のバーチャルツアーに週1回参加するグループと何もしないグループに分けたところ、ツアーに参加した人は参加していない人と比べて、参加者の社会的孤立、ウェルビーイング、QOL(生活の質)、フレイル(虚弱状態)などの各項目のスコアが大きく改善したという。高齢者の孤立が問題となる中で、バーチャルミュージアムの可能性に期待がかかる。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。