複雑な構造のタービンや、高価な部品が必要だった従来の波力発電装置。そのかわりとして、波の力をシンプルに電力に変える装置「誘電エラストマー発電機(DEG)」を、英エディンバラ大学が開発した。波が来ると、内部に入った水が閉じ込められた空気を押し上げ、デバイスの上の膜が膨張・収縮をして電気を生み出す仕組みだ。シミュレーションの結果、1台の装置で約100戸の住宅の電力に相当する500kWの電力を生み出すことが確認された。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。