日本酒の生産において、酒を精製する際に発生する酒粕は年間約4万トンあり、その多くは産業廃棄物として処理されている。東京に本拠を置くエシカル・スピリッツ株式会社は、日本酒造りの過程で廃棄される酒粕やビールを蒸留したクラフトジンを生産し、世界初の再生型蒸留所「東京リバーサイド蒸溜所」を設立することを発表した。利益の一部で耕作放棄地を開墾して新米をつくり、酒蔵が酒を醸し、残った粕で蒸留酒を作る、という循環型のサイクルの実現も目指す。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。