ヨーロッパで最も大気汚染が深刻なポーランド。同国AGH科学技術大学の研究者たちは、独自の衝撃波発生装置を使って汚染された空気を空高く押し上げる試みを実施した。可燃性ガスのアセチレンと空気を混合して爆発させ、大気汚染の原因となる粒子状物質を数百メートル上空に移動させる。この装置の使用により、PM2.5およびPM10の濃度が下がり、健康への悪影響を低減させる。騒音やコストの問題もあるが、実用化に向けて爆発の頻度や稼働時間を模索している。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。