3分の1が絶滅の危機にあるサンゴを救おうと、豪・クイーンズランド工科大学がサザンクロス大学と共同で、海中ロボットを開発した。ロボットはサンゴの産卵期に、白化に耐えたサンゴ礁から数億個の卵を集めて、5~7日飼育。その後、海中を泳ぎながらサンゴの幼生を散布する。散布されたサンゴは成長して芽を出し、新しいコロニーを形成し、3年後には生殖が可能になる。1台で1時間に1,500平方メートル散布可能で、自然繁殖よりも100倍速くサンゴの卵の散布ができるという。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。