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海藻が次世代のクリーンエネルギーとなる可能性

テクニオン・イスラエル工科大学の研究者たちは、2021年12月、海藻の一種であるアオサから電流を得ることができたと発表した。アオサが光合成を行うことで、電流が生じる仕組み。研究者らは、アオサを育てるタンクで電流を集めるプロトタイプ装置を製作。今後はこの技術を改良することで、クリーンエネルギー技術を産み出せると期待が寄せられる。日本でも味噌汁などによく使われるアオサが、次世代を担う新エネルギーとなるのか、今後の展開に注目が集まる。

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生物多様性を守る、新しい建物に巣箱設置を義務づける政策

渡り鳥のアマツバメの減少が問題となっている英国南部のブライトン・アンド・ホヴという街で、高さが5メートル以上の新しい建物にアマツバメの巣箱「Swift brick(アマツバメのレンガ)」を設置することが義務付けられた。夏に訪れるアマツバメの住処を用意し、生物多様性の保全に貢献するのが狙いだ。その他にも、同市では蜂の減少を防ぐことを目的として、新しい建物の外壁に「Bee brick(蜂のレンガ)」を埋め込むことも義務付けられている。

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気候変動に備える、オーストラリアの美術館 「Bundanon」

オーストラリアの美術館「Bundanon」は、気候変動下におけるレジリエントな建築を追求する。美術館と隣接した巨大な橋は高床式の構造になっており、洪水時の建築物内への浸水を防止する。美術館と橋は、過去に洪水で被害を受けた場所より高い位置に建てられているという。Bundanonでは300キロリットルの雨水を蓄えることができ、下水道の負荷を低減するとともに水資源の有効利用に努めている。

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デマ、フェイクニュースと戦う「心理防衛局」

フェイクニュースなどの誤解や混乱をもたらす情報から国を守ることを目的とした組織「スウェーデン心理防衛局」がスウェーデンで発足した。同組織は、スウェーデンに向けられた不当な情報を分析し対策を講じる運営部と、社会全体の”心理”防衛力を強化する能力構築支援部がある。能力構築支援部は、自治体、メディア、市民社会などと連携したり、国民に訓練の機会を提供したりする役割を担う。

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子どもの肥満解消を狙い、学校スタッフをシェフにする「CHEFS IN SCHOOLS」

英国では少なくとも6割の学校は法的な学校給食の栄養基準を守れておらず、そうした学校の子どもは肥満の割合が高くなっていた。そこでNPO法人「CHEFS IN SCHOOLS」はシェフを学校に派遣し、給食をつくる厨房スタッフにトレーニングを行うプログラムを実施している。給食を通じて毎日2万人以上の子どもたちに栄養価の高い食事を提供することができたといい、児童の肥満防止につながっている。

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バードストライク防止にオランダの空港が雇用した豚

飛行機のエンジンに鳥が吸い込まれ、エンジンの損傷を引き起こしてしまう「バードストライク」が問題となっている。スキポール空港周辺には、小麦や大麦などの農地が多く、穀類の収穫時の取りこぼしが鳥を引き寄せてしまう。そこで残留物を豚の餌にするために、スキポール空港は地元農家と連携し、豚20頭を雇用して空港周辺に畑に放した。スキポール空港の代表は「その実験結果は有益なものだった」と発表した。

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消費期限が近い食材は、赤に。家庭からの食品ロスを防ぐスマートタグ

アメリカのスタートアップ「Tugiba」は、冷蔵庫で消費期限が近い食材が一目でわかるスマートタグ「Nudge Tag」を開発。冷蔵庫の扉に取り付ける「パック」で食材を使い切るまでの日数を設定すると、冷蔵庫を開けるたびに、食材に取り付けた「タグ」が食材の消費期限の近さに応じて緑色、黄色、赤色に点灯する。どの食材が最も期限に迫っており優先的に消費すべきか、一目で判断がしやすい。アプリでも期限を確認でき、節約可能な金額も推計してくれる。

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パソコンを不用品で自作する方法を教える、西アフリカのスタートアップ

ベナンにあるファブラボ(実験工房)の「BloLab」は、子どもや若者がパソコンに慣れ親しみ、デジタルデバイドを解消してデジタルスキルを身に付けるきっかけになってほしいという想いから、パソコンを自作する方法を無料で教えるワークショップを開催している。ワークショップの参加者は、パソコンを作るために必要な灯油缶やパーツを、自分で調達する。灯油缶は、パソコン本体のケースとして使われる。

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岩手県大船渡市の下水道施設を活用した循環型農業「アクアポニックス」

下水道施設の土地の利活用のため、テツゲンメタウォーターアクアアグリは岩手県大船渡市の大船渡市大船渡浄化センターの隣接地で事業を開始した。アクアポニックスによるチョウザメの養殖と無農薬・無化学肥料の野菜の水耕栽培を実施する。アクアポニックス事業を下水処理場の未利用地の有効利用・余剰エネルギーの利活用・雇用創出・地域産業との連携・就農者の育成などに資するという。

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履き終えたら「埋める」。りんごの木になるサステナブル・スニーカー

カナダで誕生した、生分解可能な環境にやさしい素材でできたサステナブル・スニーカー「Johnny」。スニーカーのソール部分にりんごの種が入っており、使用後に土に埋めると最長3年をかけて自然に分解され、最後に残った種から発芽することでりんごの木に育つというのが最大の特徴だ。フェアトレードで調達した素材を使うほか、素材や輸送などの環境負荷を減らす工夫をしており、どうしても消耗してしまうスニーカーを気持ちよく消費できるよう配慮されている。

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