品質上問題のない廃棄予定のコーヒーを集めて販売する「Wonky Coffee」
Wonky Coffeeは傷ついたり凹んだりしたエスプレッソカプセルや余剰のコーヒー豆などをコーヒーメーカーから買い取り、それらをカラフルなオリジナルパッケージに入れてオンラインで販売するブランドだ。これらはコーヒーそのものの品質に問題はないにもかかわらず、大量に廃棄されていた。Wonky Coffeeは、こうした廃棄をなくすために立ち上がり、高品質なコーヒーを通常よりも低価格で提供している。
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スペイン・カタルーニャ州の学校でのスマホ使用を禁止
スペイン・カタルーニャ州では2024年1月末に、学校におけるスマートフォンの使用に関する制限措置を承認した。新学年度から、初等教育（6～12歳）の児童が個人所有デバイスを学校に持ち込むことを全面禁止する。中等教育（12～16歳）の生徒は、教育目的に限り学校側が許可した場合のみ使用可能で、その他の時間はデバイスの電源を切る必要がある。高等学校、職業訓練学校でも同様で、ルール違反が発覚した場合は端末が没収される。
ロール型ナプキン「Pads on a Roll」
生理用品の出費は多くの女性にとって負担となっており、「生理の貧困」と呼ばれる問題を生み出している。そこでトイレットペーパーのようなロール型のナプキン「Pads on a Roll」が開発された。トイレの個室でトイレットペーパーと同じように設置でき、急な生理にも対応できる。また、公共の場や学校などでよく見られるような自動販売機と比べ導入コストも安価で済むという。
海洋ごみ問題が身近になるカードゲーム「Recycle Master」
「リサイクルマスター」は海洋ごみについて学ぶカードゲームで、3種類のカード（ゴミ、リサイクル、プロダクト）を使用する。プレイヤーはゴミカードを引き、「PP ポリプロピレン」や「鉄」といった同じ種族のカードを重ね、対応するリサイクルカードが手札にあればプロダクトカードを獲得できるというゲームだ。ゲームを通してプレイヤーはプラスチックの種類やリサイクル方法を学ぶことができる。
地元に根付く循環型の暮らしの拠点「循環ワークス」
「循環ワークス」は、廃材や廃プラを利用して工場を改築した、循環型ライフスタイルの拠点だ。全ての電力は太陽光パネルで賄われているほか、廃棄予定のガラスボトルを壁に埋め込み、屋外から自然光を取り込む工夫や、廃油で車を動かすなど、資源の循環利用を促進し、持続可能なライフスタイルを提案している。また、改築や取り壊し予定の建物で不要になった古道具を回収し、次の使い手へ受け渡すための拠点としても機能している。
メロディにのせて優しく抗議する、イギリスの「気候合唱団」
「気候合唱団」は、正装をして化石燃料に投資する企業の本社前で抗議の歌を歌う団体だ。気候合唱団は現在、イギリス全土に10の合唱団を持ち、約550人のメンバーが参加する。メンバー全員が月に一度Zoomでの練習に参加し、新しい歌を覚えていく。気候変動に対して合唱団の仲間がいると認識できること、さらにはあくまで「平和的な」抗議を組織していることも、団員の安心感につながっているという。
うつ病の複雑さを伝えるドイツのキャンペーン 「At Second Glance」
ドイツの写真家フィリップ・ラスマー氏と広告代理店のグラバーツ＆パートナーが手がけた「At Second Glance」というポスターキャンペーンは、笑顔やリラックスした様子の人々が実はうつ病と闘っていることを伝えている。このキャンペーンの目的は、うつ病の認知度向上とウェブサイトへの訪問促進だ。社会的なプレッシャーにより、うつ病を隠している人がいることやその対処が進まないことに警鐘を鳴らしている。
ソマリアの女性主導メディア「Bilan Media」
ソマリア初の女性のみで構成されたメディア、Bilan Mediaは、UNDPの支援を受けて2022年に立ち上げられた。ソマリアはジェンダー平等の低さで知られる国で、Bilanはタブー視されるテーマに焦点を当てている。編集長は、男性中心の報道状況を変えるために女性が主導し、女性のストーリーを掘り起こしている。Bilanは、2024年3月8日の国際女性デーから、視聴者参加型のテレビ番組を開始し、問題提起と市民の情報共有の場を提供する予定だ。
米・ミネソタで誕生した、州史上初「全員女性」の議会
2023年11月、アメリカのミネソタ州セント・ポールで、州史上初めての女性だけの市議会が誕生した。彼女たちは「全ての人に安全で手頃な住宅を」「清潔で信頼できる公共交通を」といった、地域コミュニティの暮らしを直接的に向上させる政策を掲げている。7人の女性議員は全員40歳以下であり、異なる民族的バックグラウンドを持つ。彼女たちの多様性はセント・ポール史上最も多様性のある議会とみなされ、それぞれの視点が政治に反映されることが期待されている。
メルボルンの子ども中心設計「ナールム ナールグ図書館」
メルボルン市に「ナールム ナールグ図書館」がオープンした。この施設は、ファミリーサポートを統合し、子育てや家族の悩みに対応するだけでなく、無料Wi-Fiや書籍、ゲーム、教育リソースを提供する移動図書館「メルヴァン」にも参加している。図書館は子供と家族向けの図書館の専用フロア、学習エリアとコンピューターエリア、読書＆イベントスペース、クリエイティブメーカースペースなどを備え、モダンなデザインと子供向けの魅力的な装飾が特徴だ。
