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パリ・シャンゼリゼ大通りで開催された「口述筆記」

フランスの識字者を増やそうという目的から、パリのシャンゼリゼ大通りで5,000人以上が参加する「世界最大規模の口述筆記」の朗読大会が開催された。シャンゼリゼ通りは歩行者天国となり、参加者はフランスの古典文学からの文章を朗読し、書き取りを行った。運営側は「学校にまつわる悪い記憶を払拭すること」という理由から口述筆記の採点や、ランキングや賞品の授与などは行われなかった。

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CO2を回収して糸を製造するスタートアップ「Rubi」

米国のスタートアップ「Rubi」がCO2を回収し、カーボンネガティブなセルロース繊維を生産する技術を発表した。排出されたCO2をセルロースに変換し、リヨセル糸を製造する通常のリヨセル製造は多くのカーボンフットプリントが生じるが、Rubiの技術は炭素を閉じ込め、CO2排出をゼロに近づける効果がある。ラグジュアリー・ファッションブランド「Ganni」と提携し、新しい糸を使用した服の製造を計画している。

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引換券と交換できる衣服回収プロジェクト「テキスタイル・デポジット試験制度」

フィンランドのラフティ市は、廃棄物管理を行う団体Salpakiertoと共同で行うプロジェクト「テキスタイル・デポジット試験制度」を立ち上げた。ラフティ市に6つの回収拠点を設置し、古い衣料品を持参すると地元のカフェやプールで使用できる引換券がもらえる仕組みだ。回収された繊維製品はフィンランド最大の繊維加工施設で糸などの繊維に再び加工されるほか、断熱材や防音パネルなどの新製品に使用される。

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使用済の紙おむつを建築資材にリサイクルする研究

「Scientific Reports」に発表された研究によれば、使用済み紙おむつが住宅用建材のコンクリートやモルタルの砂の代わりになるという。使用済み紙おむつには強度のある素材が含まれており、洗浄・乾燥・細断などの工程を経て建材として活用できる。主に中・低所得国や地域での住宅問題への解決策として注目されており、最大8%まで砂の代わりに代替しても建材の強度は保たれることが示されている。

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ホームレスの貧困ループを示す体験型広告「登ろうとすると動く」クライミングウォール

HSBC銀行グループはロンドンのキングス・クロス駅にホームレスの貧困ループを表現したインスタレーションを展示した。ホームレスは住所・銀行口座・仕事がないため貧困ループに陥り、その状況を打破するのは難しい。HSBCはシェルター団体と提携し、クライミングウォールを通じてこの現状を描写した。壁を登ろうとすると壁が下へ移動し、ループが続く仕掛けで「銀行口座がない、仕事がない、家がない」というメッセージを表現している。

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SNSを使おうとするたび「深呼吸」を促すデジタル依存解消アプリ「one sec」

SNS依存から抜け出すために開発されたアプリ「one sec」は、物理的に制限するのではなく、ユーザーの習慣自体を変えることを目指す。アプリを設定すると、SNSを開こうとする際に10秒間の深呼吸を促す画面が表示される。その後、アプリの利用回数や最終利用時間が表示され、ユーザーは「進む」か「進まない」か選択できる。このアプリは、2年間で100万人以上のユーザーのスクリーン時間を57%削減するなど、SNS利用を変える効果を上げている。

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Z世代の雇用を増加させる、マクドナルドの個性派アップサイクル制服

マクドナルドの制服がストリートファッション風にデザインされたコレクションが披露された。制服は100%リサイクル素材で作られており、そのほとんどがマクドナルド店舗で回収された制服を再利用している。制服コレクションはSNSで広まり、Z世代からのマクドナルドに対する好感度や信用度、採用申込数が増加した。このコラボレーション制服は一時的に使用され、イベント終了後にマクドナルドクルーにプレゼントされた。

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八百万の神を自宅で感じるインテリア・オブジェ「光のお供え プレミア」

透明な樹脂の中に水・米・塩を封じ込めたインテリア・オブジェ「光のお供え プレミア」は神棚へのお供え物をイメージしたもので、神棚のない家でもインテリアとして使用できる。神棚のお供え物は定期的に交換しなければならないが、このオブジェには水・米・塩が封じ込められているため、定期的な交換が不要だ。変化する生活や住宅事情に合わせて、古き良き文化を新たなスタイルで未来に継承することを目指している。

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火葬よりCO2排出量の少ない、新たな埋葬方法「リソメーション」

イギリスで「リソメーション」という新しい埋葬方法が導入される予定だ。この方法は「水火葬」とも呼ばれており、薬品を用いて遺体を溶かして遺骨を白い粉にし、遺骨を返還する。これまで火葬と土葬が主流だったが、リソメーションは土壌汚染の防止や環境負荷の低減を図るための新しい選択肢として注目されている。アメリカやカナダなどで合法化されており、イギリスでも大手葬儀会社がリソメーションサービスの開始を発表し、注目度が高まっている。

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朝食の代わりに銃弾を提供する朝食会「紛争カフェ」

銃弾の載った皿とフォーク、ナイフだけが用意された、”朝食の出ない”朝食会。ロンドンで「紛争カフェ」という名前で開催された。朝食メニューの野菜は軍に押収され、地雷が埋まった畑になった、という設定だ。フォークとナイフは紛争地域で押収された銃弾を加工して作られた。紛争と飢餓に深い関係があるという事実や情報をそのまま発信するのではなく、「銃弾だけがのった皿」や「銃弾からできたカトラリー」を通して、直観的に課題を感じられるようにしている。

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