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行動しないことで社会をよくする。ドイツ美大が発表した「何もしないための奨学金」

2020年8月、ドイツのハンブルク美術大学は「何もしないための奨学金」の申請の呼びかけを発表した。私たちが住んでいる世界は、成功、成長、お金への信念によって動かされ、それによって生態学的危機や社会的不公正を導いてきた。そうだとすれば、何もしないことで他者の利益になるのではないかという考えだ。応募者の中から3人が選ばれ、11月にハンブルク美術館で行われる展示会で賞金受賞者のレポートが発表される。

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「安全な水」のための建築アイデア。ケニア発、竹とプラスチックの水道センター

ケニアに本拠を置くデザイン事務所「BellTower」は、水の確保が不安定な地域の生活水準を改善するべく、水資源センターユニット「Open Source Communities」を設計した。オープンソースのソフトウェアを活用して設計されたこの施設は、雨水を効率的に貯めるタンクと水質検査や浄水機能が備わっている。誰でも容易にアクセスができるよう低価格で提供され、また、地域で入手できる竹やリサイクル可能なプラスチックでの建築となっている。

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サーキュラーエコノミーの始め方を学べるインキュベーション施設 「BlueCity」

オランダ・ロッテルダムに拠点を置くサーキュラーエコノミーのインキュベーションセンター「BlueCity」。施設は、古い温水プールを再利用するなど、新たな資源を使わずにリノベしている。さまざまな企業が入居しており、3Dプリントやスーパーフードなど多様な観点でサーキュラーエコノミーを実現するための実験をしている。「小さく始めて、大きな社会課題を解決する」がキーワード。

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地域のつながりを取り戻す、日本発の公共コンポスト

東京・三鷹の鴨志田農園は、無農薬・無化学肥料で野菜を作っており、土着微生物を活かした農法が特徴。長年教育に携わり「半農半教育」を行う鴨志田さんは、日本中に公共コンポストをつくろうとしている。コンポストは行政としてごみ焼却のコストを抑えることができるだけではなく、緊急時にはコンポストトイレとして使用できるので防災面でも優れている。さらに生ごみを持ち寄ってきた人に完熟堆肥を提供する仕組みを作り出すことで、住民にとってもメリットが多い。

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NYの街中アートが示す、私たちに残された時間「7 102 16:42:16」

2020年9月、米国ニューヨーク市マンハッタンのユニオンスクエアにある19m の巨大電光板に、ある数字が現れた。「7 102 16:42:16=7年102日16時間42分16秒」この数字が示すのは、温暖化が進み、地球が深刻な状況に陥り、取り返しがつかなくなるまでのタイムリミットだ。私たちがこのままの生活を続けるか、それとも行動をするのかをアートによって問いかけている。

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廃スマホからジュエリーをつくるスタートアップ「Nowa」

ケータイに眠る宝物を可視化する、というコンセプトのもとに、使い古されたスマホから美しいジュエリーを作っているNowa。児童労働によるレアメタルの採掘や電子廃棄物の問題など、スマートフォンが持つ様々な課題を少しでも解決し、持続可能な世界をつくるためにと始まった活動。電子廃棄物から適切な方法でレアメタルなどの希少資源を取り出すことができない現地の人々のためにリサイクル施設を作り、廃棄スマホがアフリカの人々や環境に負荷をかけている現状を変えようとしています。

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ウィズコロナのまちづくり。アメリカで進む「徒歩10分で公園」計画

外出自粛や在宅勤務、オンライン授業などで運動不足やコミュニケーション不足が問題となっている。そんな中、アメリカですべての住民が徒歩10分以内に安全で質の高い公園や緑地にアクセスできるようにする「10 Minute Walk」計画がある。例えばサンフランシスコでは人々が距離を保ちながら運動ができるよう閉鎖したゴルフ場が公共の緑地に生まれ変わり、デンバーでは90%の住人が公園や緑地などの10分以内にアクセスできるよう都市計画がなされている。

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LA発、低所得者に新鮮な野菜を届けるアプリ「tangelo」

米ロサンゼルス近隣の食料品店がほとんどない「フードデザート(食の砂漠)」と呼ばれる地域には、低所得で社会的に弱い人が多く暮らしている。新型コロナウイルスが経済格差に追い討ちをかけるなか、『tangelo』という低所得者が新鮮な食料品の無料宅配サービスを受けられるアプリの提供が開始された。所得審査に通ると、6ヶ月間無料で野菜配送サービスを利用することができ、社会的弱者を救うアイデアとして注目されている。

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アイカサで使われる、ジップロック®︎で作られたリペアラブルな傘

「Ziploc RECYCLE PROGRAM」によって他企業と協働しジップロック®︎をリサイクルした傘のシェアリングサービスを提供するアイカサ。プログラムでは1000本の傘を生産し、約96,000g、フリーザーバックMサイズ約16,000枚のジップロック®︎が傘にリサイクルされた。使い捨て傘の廃棄量を大幅に減らし、人々が雨に困る場面を救う仕組みとして評価を得ている。

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地球を再生する小売業へ。ウォルマートの「リジェネラティブ・カンパニー」宣言

世界最大の小売業者・スーパーマーケットチェーンのウォルマート(Walmart)が、サーキュラーエコノミーを超えた、「リジェネラティブ」な企業に向けた目標を発表した。この目標では、2030年までに少なくとも5,000万エーカーの土地と100万平方マイルの海を保護、管理、回復し、2040年までにグローバルオペレーションをゼロ・エミッションとすることを宣言した。

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