ロンドンの大学UCLでは、2018年にカリキュラムにおける植民地主義の影響を取り除くための提言をまとめた「脱植民地化レビュー」を発表し、それに基づき、負の遺産を反映している科目やその教え方の見直し、多様な文化や思想を取り入れた新たな教育プログラムの導入などの取り組みを実施している。具体的には優生学に関連する建物の名前の変更、科学が人種差別を助長しないための学問の概念や基礎理論の見直し、教育カリキュラム全体の見直しなどだ。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。