米ライス大学の研究チームは、プラスチックごみを熱分解して作った粒子の、ナノメートルサイズの穴にCO2を閉じ込めることができたと発表した。粒子を約75度で加熱するとCO2が放出され、細孔の約90%が再び開くため、粒子を再利用することが可能だ。ポリプロピレンやポリエチレンなど、ケミカルリサイクルがしにくいプラスチックが特に、CO2の回収に向いているという。また、熱分解をしたときに生成されるワックスは洗剤や潤滑剤に使うことができる。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。