フランス・ドゥーイット社の「DigiBag」は、配達バッグに取り付けられたスクリーンで、地域の特色や歩く人々などの情報を収集しながらその場にぴったりな広告を届けている。配達員の低賃金問題が顕著であり、フランスの配達員の約6割が貧困ライン以下の生活を送っていることが背景にある。ドゥーイット社は配達で走った分に応じた広告収入を与え、さらにフランス語の語学研修なども提供することで、より公正な賃金を目指している。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。