モロッコの山間に暮らすAmazighというコミュニティでは、水不足で生存が危うく、都市部に移住して家畜を売る家庭も多かった。水不足による生活苦を軽減しようと、モロッコのDar Si HmadとドイツのThe Water Foundation and Aqualonisはパートナーを組み、空中をさまよう霧を捕らえて水に変えるプロジェクトを始めた。山間に垂直に立てられた巨大なネット「CloudFisher」にあたった霧から水滴を集め、下に設置された水タンクへと流し、その後パイプラインを通じて家庭に清潔な水を送る仕組みである。