ビールの製造過程で発生する二酸化炭素量を抑える新しい醸造方法を、ベルギーに本社を置く世界最大のブルワリーAB InBevが生み出した。従来のビール製造過程では、蒸気を使って煮沸する工程があるが、AB InBevは、通常の沸点よりも低い温度で、ナイトロゲンまたは二酸化炭素を吹き込むことにより、煮沸と同じ状態を作り出すことができる醸造法を開発した。沸騰させないことにより使用する熱量を抑えられ、結果として排出される二酸化炭素量は少なくなる。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。