英国アパレルブランド「Vollebak」は、石油が原料の染料であるカーボンブラックではなく黒い藻類を使った黒色のTシャツを開発した。製造過程でCO2を排出するカーボンブラックとは対照的に、藻類は成長過程でCO2を吸収し、光合成によって生成された酸素を大気中に放出する。成長過程で吸収されたCO2は、Tシャツの状態でおよそ100年にわたって閉じ込められ続ける。なお、Tシャツを土に埋めると約12週間で土に還る特性を持ち、廃棄物削減につながる。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。