2020年8月、ドイツのハンブルク美術大学は「何もしないための奨学金」の申請の呼びかけを発表した。私たちが住んでいる世界は、成功、成長、お金への信念によって動かされ、それによって生態学的危機や社会的不公正を導いてきた。そうだとすれば、何もしないことで他者の利益になるのではないかという考えだ。応募者の中から3人が選ばれ、11月にハンブルク美術館で行われる展示会で賞金受賞者のレポートが発表される。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。