建設業界が排出するCO2の量は、世界全体のCO2排出量の約40%。その多くはコンクリート製造に起因しており、今では環境と技術を考慮した建造物の維持保全が急務となっている。スイス連邦工科大学ローザンヌ校の研究チームが開発した「超高性能繊維補強コンクリート(以下、UHPFRC)」では、他の繊維補強コンクリートよりも10%軽く、製造工程では従来の繊維補強コンクリートの30%~40%のCO2のみを排出する。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。